8月13日、ふるさとの夏を想う

幼い頃の夏の時間。

自然と戯れた時間の記憶。

網と虫かご持って、かごいっぱいにトンボをとってきたり、

山でクワガタやカブトムシをつかまえてきたり、川で水遊びしたり。

 


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時の流れが緩やかに思える日々。

風鈴の音がやさしく、蝉の声も穏やかに聞こえるくらいに。

 

古い家の縁側で木のにおいを感じながら、食べていたすいか。

形は不格好でも、甘くておいしい。

 

見ている8月の空は、毎年同じような空であり、どこに行っても同じ空だ。

でも、記憶にある8月のふるさとの空は、少しやさしい。

 

それは古い現像写真をみる、渋い色。

その発色がやさしい。

ふるさとの夏は他のどこの夏でもない、特別な色彩なのだ。

 

8月13日、お盆。

実家にいた頃は、お盆に墓参りが毎年の行事であった。

お供えを置き、墓に水をあげ、墓前で手を合わせる。

漂う線香のにおいに、生きることを子供ながらに考えるとき。

 

そんな風景を思い出し、ふるさとの夏を想う。

そして、いまを生きている自分がいる。

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